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​記事

突然の訪問者


6月20日(木)、網走からの突然の訪問者がこの玉山金山へ入山されました。全国の遺跡を巡り旅を続けているとの事です。何度かの大病を克服し、生きとし生ける命を自分の好きな事にかけようとする思いが・・・、それとも弁財天様のお導きが玉山金山へお誘いしたのでしょうか。

これから、北陸を巡って九州を目指すとのことでした。


時は天平六年甲戌年(734)、僧行基が諸国を行脚して布教活動をしていた時のことです。行基は丁度竹駒村の長根にさしかかりました。道端の大きな石に腰をおろし、詰め物(つめもの・弁当)を開いて食事をしようとした時のことでした。 行基の前に忽然(こつぜん)と神々しい一人の女性が現れ、その左右には童子をしたがえていたそうです。目の前に現れたその女性は行基に向って云いました。「われは此の御玉山に鎮座する弁財天なり。もと、安芸の厳島、近江の竹生島、相模の江ノ島、そして奥州の金華山に鎮座す。一切衆生のため、大良福田を修す。普く生きとし生きる者を救うため有情を度せんと欲して東鄙に分身し、迹(せき)を北峯に垂れ里俗呼んで玉御前と称す。後世庶民信心清浄にして我れを祈らば、此の山多くの金玉を湧出し、安産を守護し、貧窮を転じて応(たしか)に福徳円満なるべし。是皆神力の致す所なり」と。こう言いおわるや否や、かの女は行基の目の前から煙の如く消え失せたと云われています。 このことが端諸となって、行基がこの壺の沢川から「みよし金」といわれる砂金の塊(かたまり)を発見したのでした。 そして、弁財天のお導きによって玉山金山が発見されたと伝えられています。



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