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記事一覧


NHK大河ドラマ「光る君へ」 その時、 みちのくでは
NHK大河ドラマ「光る君へ」 その時、みちのくでは・・・ 思えば永承四(1049)年の冬に、すべてのことがはじまった。平将門の乱が平定されて、およそ百十年。ここ陸奥(みちのく)に穏やかな月日が流れたというわけでもない。小規模な蝦夷の反乱は、あたかも埋み火がくすぶるごとく出羽...
2024年5月31日


若き蝦夷たち
若き蝦夷たち 時代は移る。彼らはみちのく蝦夷の正義のために・・・。歴史の舞台に登場する。 おなじ館の別の部屋ではひさしぶりに顔を合わせた子供たちがはしゃいでいた。 ・・・・・ 「嶋足(しまたり)は都に参るのか」 羨ましいそうに一人が車座の中心にいる嶋足を見詰めた。ここでは嶋...
2023年12月15日


揺れる蝦夷・・・。(3)
そして蝦夷の者たちは・・・。 その夜、多賀城を間近に仰ぐ館(たち)に蝦夷の者たちが顔を揃えていた。 ・・・ 「陸奥守さまはああもうされたが・・・まこと蝦夷に冠位が下されようか」 ・・・ 「さよう。どうも信用がならぬ」 ・・・...
2023年12月12日


揺れる蝦夷・・・。(2)
一方、朝廷側は・・・。 『明けて天平二十一年(749年)の正月。 朝廷の陸奥統治の拠点である国府多賀城にて恒例の祝賀が開催された。郡司(ぐんじ)と朝廷の支配 下に組み込まれた蝦夷の主だった者が席の大方を占めているのだが、今年は黄金の発見も加わって...
2023年11月18日


揺れる蝦夷・・・。(1)
陸奥の小田郡でみつけた黄金。この黄金を巡って蝦夷が揺れる。 その様を、作家高橋克彦氏の「風の陣」から読み解いていく。 『「小田郡以外に黄金があること、決して口にしてはならぬ」 吉風は低い声で言った。 「うぬも蝦夷なら心得よ。それが知れれば陸奥は戦場となる。過ぎたことは致し方...
2023年11月3日


黄金はどのように見付けられたのか。
黄金はどのように見付けられたのか。 その謎を、作家高橋克彦氏の「風の陣」から読み解いていく。 『それよりわずか三月(みつき)ほど前の天平二十年の暮。陸奥の小田郡の山中を雪を掻き分けつつ進 む二人の人影があった。一人は白髪の老人。もう一人はまだ三十代前半の屈強な男である。・・...
2023年11月2日


なぜ、黄金が必要だったのか・・・。
なぜ、黄金が必要だったのか。 その謎を、作家高橋克彦氏の「風の陣」から読み解いていきたいと思う。 『聖武天皇が国を纏(まと)めていた天平(てんぴょう)年間は仏教が遍(あまねく)く国土に広められた 時代であった。相次ぐ飢饉や疫病の発生。そして内政の乱れによる権力争いが天皇の心...
2023年11月1日
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